DAY:5
事実上の最終日である5日目。
台湾のお茶の産地の一つである坪林に向かう。
SNSで知り合った台湾人のジェームスさんが坪林で働いていて、友達のお茶農家さんを紹介してくれることになっている。
バスの出発点の新店から坪林行きのバスに乗り、揺られること50分ほどで目的のバス停に到着。
初めて訪れるところだし、現地集合ということで少し不安もあったが、前日に下調べをしただけあってすんなり着くことができた。
バスが到着するとジェームスさんが目の前まで向かいに来てくれた。
車に乗り込むと、お喋りをしながら目的地へ。
途中、お茶屋さんが連なっている場所を抜けていったので、一瞬「あれ?」と思ったのだが、車をどんどん山道に走らせる。
びっくりするくらいの山奥を抜けると、急に開ける場所があり、そこが目的地であった。
川を挟んだ向かいには茶畑が広がり、霧が巻き、お茶好きにはしびれるようなロケーションだ。
建物に向かうと入り口には元気で明るい奥さんとお喋りをし、にこやかなご主人とも挨拶をする。
米から作ったという練り飴的なものをいただいた、懐かしい味がして美味しい。
少しするとお茶屋の中に入っていき、おばあさんやおじいさんにも挨拶をする。
奥からお茶屋のご主人が現れて、お茶を試飲させていただくことにした。
先ほどのご夫婦はご兄弟のご夫婦で、お茶を取り仕切っているご主人とは別のようだ。
さっそく準備をしていただき試飲してみると、どれも素晴らしいお茶ばかり。
その中でも気に入ったものを伝えると、やはり春のコンテストで賞をもらったものらしい。
私が持っていた文山包種茶のイメージを軽く越えるもので、高山茶に負けずとも劣らない香味を持っている。
それと蜜香紅茶と老茶も試飲させてもらった。
こちらも素晴らしいもので、文山包種茶と蜜香紅茶、老茶を購入することにする。
ジェームスさんに通訳をしてもらいながらご主人のお茶に対する真摯な姿勢を聞き、感銘も受けた。
本当にここにまたお茶を買いに来たい。
お茶のことが一段落すると、ジェームスさんとこの周辺をドライブすることに。
のどかな風景と空気の綺麗さで、とても癒される土地だ。
車でのお喋りも楽しい。
ちょうどお昼時にもなり、昼食をいただきにさきほどのお茶屋さんに戻る。
ここのお茶屋さんは食事も出来るらしい。
戻ると、ご年配の団体さんがいて、やはり食事に来たようだ。
その中に日本語をしゃべれる方がいたので、何となくで会話を楽しんだ。
たまたまの出会いも悪くない。
席につくといろいろな料理が運ばれてくる。
先ほどの元気な奥さんは料理担当みたいだ。
二人では食べきらない大量の料理をいただき、味もとても美味しかった。
帰り際に先ほどの団体の方々と記念撮影もして、賑やかな食事となった。
お茶屋のご主人にお茶を準備していただいて、名残惜しいが帰る時間となる。
帰りも料理担当のご主人と奥さんに、「また遊びに来て」と声をかけてもらえて嬉しかった。
次は穴場に連れて行ってくれるとのこと。
本当に再訪しようと思う。
帰りはジェームスさんに新店駅まで車で送っていただいた。
今までSNS上でしかやり取りがなかったが、初めて会ったのに最後まで親切にしていただき、心から感謝している。
ジェームスさんと別れて、荷物を置きにホテルに向かう。
ホテルに着くとラインが鳴った。
見てみるとジェームスさんからで、車にカメラを忘れたぞという内容だった。
桃園の内歴駅まで取り来れるか、ということだったので取りに向かうことにした。
ちょうどこの後は予定が無かったので、電車に乗って内歴駅まで行き、待ち合わせまで時間があったので周辺を散策。
特別これといったものはないのだが、初めて訪れる場所はとてもワクワクする。
歩いているとTVでみたことがある、セクシービンロウ売りのお姉さんを発見。
さすがに写真だけ撮らせてもらうわけにはいかず、通り過ぎるだけだったが。
本当にセクシーな格好をして売っているのだ。
そうこうしているうちに待ち合わせの時間になり、駅前に行くと先ほど別れたジェームスさんと、とても早い再会に(笑)。
最後までご迷惑をかけてしまったが、ジェームスさんのおかげで楽しい一日となった。
本当にありがとうございました。
ジェームスさんと別れると、また電車で台北へ。
滑り込みでいつものお茶屋さんにお茶を買いに行き、いつもの夜市とかき氷屋さんで夕食をし、本日も台湾ビールを買ってホテルに戻る。
この日までお茶を買い控えた甲斐があり、素晴らしいお茶に出会えることができた。
このお茶を新店舗で、どういう形か分からないが紹介しようと思っている。
どうか期待して欲しい。