DAY:6&総評
台湾最終日。
この日は12時くらいに空港行きのバスに乗る予定だ。
中途半端だが、それまでの時間は使える。
とりあえずこの時間で出来ることと言えば、マーケットを散策するくらいか。
少しいつもよりホテルでゆっくりしてから、大好きな蘆州のマーケットに向かうことにした。
ホテルを出ると、結構な勢いで雨が降っている。
私の泊まっていた部屋には窓が無いので、外に出るまでどんな天気か分からない。
傘や合羽を基本的に持たない私は、濡れながら目的地に向かった。
蘆州のマーケットに着くと、一段と雨脚が強まる。
マーケットもいつもと違って閑散としている。
屋根伝いに雨をどうにか避けながら、色とりどりの野菜や果物、魚や肉を観察した。
フラフラしていると朝飯を食べてないことを思い出す。
少し戻って、いつもの朝ごはん屋さんで、大根餅と葱クレープ(名前を失念した)をいただく。
テーブルに備え付けてある甘辛いタレをつけながら食べる大根餅は絶品だ。
あっという間に食べきってしまった。
店を出るとホテルに戻ろうかと思ったが、この旅で大好きな豆花を食べてないことに気がつく。
確かこのマーケットに、豆花屋さんがあったはずだ。
雨の中ひき返して向かうと、小奇麗にしてある「中山豆花」というお店に辿り着いた。
メニューはシンプルで、豆花は一種類のみ。
それを注文すると、100円にも満たない価格なのに、ビックリするくらい大盛りな豆花が出てきた。
味もかなり良く、とても美味しい。
雨のマーケットを眺めながら食べる豆花は格別だった。
食べ終えると、時間も時間なのでホテルに戻ることにした。
帰りの準備をして、どしゃ降りの雨の中、バスステーションに向かう。
バスにもすんなり乗れて、飛行機も遅れず。
こうして今回の台湾旅は終了。
正直なところ、今回の台湾旅はあまり乗り気では無かった。
新店舗のことを引きずったままだったし、今後の構想を固めていた時期だったので、何に重きを置けばよいのか難しかったのだ。
台湾に着いてもなかなか上がらないモチベーションも、宜蘭に行った辺りから徐々にエンジンがかかり、最終的には今後も台湾に訪れる意義を感じ取った。
やはり「人」という部分が大きい。
この人に、この人たちにまた会いたいという出会いが多い旅だった。
お茶屋としてのレベルアップを図り、台湾へ訪れようと思う。