台湾買い付け旅3日目。
今日は昨日知り合った方に、どこか案内してもらえることになっている。
「どこか」とは曖昧だが、本当にこの時点では「どこか」だった。
ホテル前で待ち合わせとなっているので、ちょっと早めに出て待つ。
待ち合わせ時間ぴったりくらいに、昨日の方が迎えに来てくれた。
簡単に挨拶をして車に乗り込み出発。
とりあえず言葉がお互い通じないのでどうしようと思っていると、スマホの言語アプリでいろいろとコミュニケーションを取ってくれた。
一番の共通言語が英語という状態では、なかなか私的にも厳しいのでとても助かる。
何とかやり取りをしながら気が付くと、目的地は「三峡」だった。
ここもお茶の産地であり、私がお茶に興味がるという事で連れて来てくれたのだろうか。
車は山道をのぼり、道沿いにあるお茶屋のそばで止まった。
まずはここのお茶屋でお茶を試飲するようだ。
店内に入ると、昨日の団体の中にいたもう一人の方がお茶を試飲していた。
お茶屋のご主人に挨拶をして、私も試飲させてもらう。
緑茶の産地なのでご主人の作った緑茶が飲みたかったのだが、試飲は高山烏龍茶だった。
試飲をしながら気に行った四季春茶があったので購入を考えていたが、次へ行くぞと言うことになったのでここでは断念した。
改めてもう一人の方の車に乗り、一台で次の目的地へ向かった。
また山道を登ると、台湾農林の100年近くたつ日本家屋の建物へ。
中は歴史年表が飾ってあったり、お茶を販売していたりする。
紅茶を試飲しながら資料に目を通す。
そうしていると一人の方が「お土産だ」と紅茶を買ってくれた。
ここまで連れてきてもらっているのに本当に申し訳なかったが、ありがたくいただくことにした。
そしてまた車に戻り乗り込むと、山をどんどん登っていく。
かなり登っると急に開け、熊空茶園という場所に着いた。
天気も悪かったが、標高も高くとても寒い。
ここは台湾農林のオーガニック茶園らしく、食堂兼お茶販売所みたいなところで昼食を食べてから茶園を散策した。
絶景のロケーションにお茶の木、とても感動した。
茶園をぐるりと回ると、もう一度食堂に戻り、改めてもう一人の方に紅茶のお土産をいただく。
食事もご馳走してもらったし、ここまでしてもらえると思ってもいなかった。
本当に感謝しかない。
茶園を後にすると、今度は木工所に行くらしい。
案内してくれている方が木工が趣味という話だった。
三峡を後にすると、また台北方面に戻る。
まあまあな時間をドライブすると小さな木工場い着いた
土地勘があるわけではないが、たぶん見覚えのある大学のそばを通ったので、南勢角周辺かと思う。
ここでいろいろな物を見せてもらい、ここで一人の方とお別れをした。
もう一人の方に近くのとてもでかいお寺に連れていってもらい、その後にホテルまで送ってもらった。
簡単な英語で感謝を伝えたのだが、やはり自分の気持ちの半分も伝えられない。
別れてからも残念な気持ちが残る。
ホテルに戻ると少し休憩をし、師範大学近くのCDショップに向かう。
CDショップにいつもの店員さんがいなかったので、今回は購入に至らず。
そのまま歩きで永康街を抜けたので、途中、大好きな葱クレープを購入しようと、長蛇の列に並ぶ。
昔はすぐ買えたのだが、いまはとても人気があるようだ。
葱クレープで小腹を満たして、また買い残したものを買いに向かう。
あらかた目的を済ませ、新北の夜市と寧夏夜市をはしごして夕飯に。
いつもの牡蠣オムレツやイカのフライ、帰りがけに双連のかき氷屋でデザートを食べてフィニッシュ、ホテルに戻った。
今日はたまたまの出会いにより、たくさんの素敵な経験をすることができた。
お気づきかもしれないが、案内してくれた人を「方」と呼んでいる。
実は言葉が通じず、名前を聞くことができなかったのだ。
何度も思うが、やはり言葉が通じるという事は素晴らしいことなのだなとつくづく感じる。
もう再会することは無いかもしれないが、一期一会という言葉をもう一度心に刻もう。
私も出逢った人立ちに優しくできるように。