台湾買い付け旅、最終日。
明日は朝早いフライトで日本に戻るので、事実上の最終日となる。
群馬まで戻ることを考えると、あまり最終日の遅い便を選べないのである。
なので朝早い便くらいの方が調子がいい。
この日は人と合う約束がある。
15:30に待ち合わせなので、それまで何をしようか。
思ってみれば今回は、まだ市場に出かけてないことに気が付く。
私は人間の営みの原点が集まったような台湾の市場が好きだ。
市場に訪れることによって、明日からの生きる活力を貰って帰る。
何ヶ所かある中で一番好きな市場がある蘆州に向かう。
ここは大きなお寺を中心に、市場が広がる。
写真を撮りながらおおかた一周をぐるりと回った。
ちょうど朝飯の時間なので、前回とても美味しかった豆花屋で豆花を食べる。
この店は値段がとても安いが、豆花本来の味わいを感じられる素朴な味わいが良い。
量もすごいのでこれだけでお腹がちょっときつくなった。
食べ終えるともう一軒、この地区の名物麺のお店向かう。
オープン時間より少し早かったので近くをうろついてからオープン時間にもう一度向かうと、まだ空いていない。
個人経営のたいわんのお店は若干時間にアバウトなところがある。
これはこれでこの国の文化として納得はしているので、まあよいのだが。
お店の前で開くのを見計らい店内へ。
切子麺を注文して麺をすする。
こちらも素朴な味わいが麺の美味しさを強調して好みだ。
朝飯にちょうど良い面だと思う。
お店を出ていつも豆乳を買うお店で豆乳を買って、次の目的地へ。
数年前にポップアップショップを見かけてデザイン性の高さに注目している「wloftea」の店舗を目指す。
ネットで場所や営業時間を調べながらMRTで向かうと、まだぜんぜんオープン時間より早い。
どうしようかと迷ったのだが、途中の四平街陽光商圏で昼食をとりながら時間を潰すことにした。
まだ腹は減っていないのだが、時間も時間だ。
とりあえずふらふらしながらどこで食べようか考えた。
普通に食べるはどではなかったので、前回も訪れた緑豆スープのあるお店へ。
ここで温かい緑豆スープをいただく。
優しい甘さと緑豆の味わいが美味しい。
ここでお腹を満たすとちょうど良い時間になった。
改めて「wolftea」を目指した。
この「wolftea」がある場所は、あまり土地勘がない。
ほぼ初めて向かう地区なので、スマホのマップを頼りに向かった。
やはりちょっと迷いながら、なんとかたどり着く。
噂には聞いていたが、とても狭小な店舗だ。
店舗に入るとバイト風の女の子が試飲をさせてくれた。
ここでは美味しいお茶を探しに来たわけではないので、それなりの値段の茶葉を選び一つ購入。
デザインやパッケージ込みということなのだろう、値段的にはとても高い。
奥ではオーナーさんだろうか、パソコンに向かっている姿が見えた。
デザイナーのお茶ブランド、これはこれで有りだと思う。
こんな多様性がこれからのお茶の世界には必要だと強く感じている。
「wolftea」を後にして、約束の時間に近くなったので台湾芸術大に向かう。
ここの貸しオフィスを拠点に活動している、台湾の竹を使ったデザイン道具のブランド「匠蔵工房」のイェンさんに会うのだ。
彼女とは日本での見本市で知り合ってから5年ほど経つ。
毎年この見本市で会いながら、ようやく現地でも会えることになった。
直接大学まで向かうのだが、生憎なことに雨が降り出した。
駅からまあまあな距離があり、雨の中では徒歩では難しいかと思ったのだが、ちょっと待っていると小雨になった。
チャンスと思い徒歩で向かうと、もう少しというところでまた雨脚が強まった。
待ち合わせ場所の正門まではいけないと判断して、なにか小さな入り口から大学内に入り、図書館らしき建物の下で連絡して待つことに。
少しすると彼女が迎えに来てくれて、オフィスへ案内してくれた。
イェンさんは直前までマレーシアに出張していたので、バタバタの中、会うことができたのだ。
お茶をいただきながら情報を交換をして、ちょっと私の計画なども聞いてもらった。
興味を持ってくれたので、いつかは本格的にこの話を動かせたらいいなと思っている。
そうこうしているといい時間になった。
イェンさんから夕食を一緒にと言ってもらったので、タクシーで板橋駅まで行き、地下の飲食店街で台南料理のお店で夕飯をご一緒した。
食べ終えると、お土産になるものなどを紹介してもらいながら、MRTの改札前でお別れ。
また日本でも台湾でもお会いできたらと思う。
ホテルへ向かうと、もう少しどこかへ行こうかとも思ったが、買ったもののパッキング作業もあるし、朝早いことあり、これにて今回の台湾旅を終了した。
今回はいつもより多くの台湾の方とお話しできた旅となり、11回目にして少しずつ自分が思い描いたものに近づいてきたような気がしている。
次回はどんな旅になるだろうか?
それまでに日本でもいろいろと進めていきたい。
夢の実現のために。