私は以前の職の一つに、アパレル関係がありまして。
若いころは給料のほとんどが洋服とお酒に消えるような生活をしていました。
アメリカ古着から始まり、モードブランドを経て、ヨーロッパ古着のお店をやっていたりしたのです。
いまでは紅茶屋となっていますが、もっぱら私の正装、制服はTシャツにGパンにスニーカー。
紅茶屋さんというと、白いワイシャツをパリッと来ているイメージがあるのですがね、私は私のスタイルでお茶に携わりたいと思っています。
スーツやシャツなどのかっちりとしたスタイルもあれば、TシャツとGパンなんていうスタイルもファッションにはあるのです。
カジュアルなスタイルだってそこには、サイジングや素材感、色の合わせなど、こだわるポイントはいくつもありますし、何気ないところに自分の意思を組み込むことが、ブランドを選ぶ以前のムーブメントより面白いなと感じています。
なのでお茶も、世にあるお茶の世界感に自分を合わせるのではなく、私は私の世界感やライフスタイルにお茶を合わせていきたいと思っています。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、要するにお茶も自分のライフスタイルに合わせるのは楽しいなと。
長い歴史の中で作られてきたお茶の世界感もとても素晴らしいと思っています。
しかし、その時代とあまりにもかけ離れてしまっていると、その大事なものまですべて失ってしまっては元も子もなく。
これからのお茶の選択肢の一つとして、自分のライフスタイル毎のお茶スタイルを導き出す行為も必要だと感じています。
そこにはスーツにシャツといったかっちりとしたお茶のスタイルもあり、TシャツにGパンというカジュアルなお茶スタイルも存在する。
使う人のリアルドリンクとしてお茶が選ばれるようになったら、毎日が楽しくなるだろうなと思いを胸に、私はこれからもお茶の普及を目指します。
TシャツとGパンとスニーカー姿で。